コラム42 【プレーン共振解析の結果に対しての改善提案】

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 こんちにちは。
 プリント基板設計ネット通販『設計天国』の田中です。

 前号でプレーン共振解析の解析アウトプットに対して行う、対策提案のご紹介をご紹介させて頂きました。
 今号は、その改善提案に良し悪しがあることをご紹介させて頂きます。

 1.スナバ回路の採用
スナバ回路の採用は、コンデンサーの追加とは違い、回路的にノイズ発生を回避させる努力になるので、費用面の有利点が出てきます。
反面、実機に電気を通したときに、発熱する懸念が付いてきます。

 2.スナバ回路は多用せず、コンデンサーを追加する上述のように、解析のアウトプットを確認しながら、コンデンサーを適宜、追加していくことになります。
対処療法的で適切な方法のように書いていますが、内実は、「モグラたたき」になります。
”この周波数では抑制が効いて改善が出来た”となったものを別の周波数帯で確認すると、”悪化”しているケースがままあります。あっちに手を付けたら、こっちが出てくる。まさしくモグラたたきです。
これを行っていると、SIMの工数が際限なくかさみます。
もう一つのデメリットは、コンデンサーを追加する=購入部品個数が増える=コストが増える
コンデンサーを追加する=実装点数が増える=実装コストが増える

安全面とコストは、絶対に同じ土俵で引き合いに出して比較するべきものではありませんが、好バランスでお考え頂く必要がありそうです、ということをお伝えしておきたいです。

当然、弊社でも、コンデンサの追加のモグラたたきゲームを時間を掛けて楽しむつもりも毛頭なく、むしろゲームを最速で終わらせることを楽しみとしている技術者たちが挑みますので、経験則から最良改善を速やかに見つけて報告するようにしております。

 
 今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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